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ねんきん定期便を確認してみよう【看護職も知っておきたい マネー講座】

記事提供:東京海上日動あんしんコンサルティング

 

今回のテーマは「ねんきん定期便」です。

 

今年6月に年金制度改正法が成立しました。これにより年金制度は来年から段階的に改正されていきます。

年金改正のポイントについては後日あらためて解説しますが、その前に自分の年金の現状把握を「ねんきん定期便」を使って確認してみましょう。

 

ねんきん定期便はいつ届く?

公的年金(国民年金・厚生年金)の保険料納付や加入期間などの記録を記載したねんきん定期便はご自分の誕生月に届きます。各月の1日生まれの人にはご自分の誕生月の前月に届きます。誕生月まで待てない時は、インターネット上の「ねんきんネット」でも自分の年金記録が通年で確認可能です。ねんきん定期便記載の「お客様のアクセスキー(17桁)」を利用してねんきんネットにユーザーIDを登録して使ってください。

 

節目の年は記載漏れがないかを確認を!

ねんきん定期便は毎年3つ折り圧着ハガキで送られて着ますが、35歳、45歳、59歳の誕生月はハガキではなく封書で届きます。これがねんきん定期便における「節目の年」になります。封書で届くねんきん定期便には、年金加入履歴、標準報酬月額、年金保険料の納付状況など全期間の年金記録が詳細に書かれています。内容を確認して誤りや不審な点があれば、年金事務所に訂正を申請することで年金記録ミスを防ぐことができます。ねんきん定期便は2007年の公的年金の記録漏れ問題を受けて、国民の年金制度への信頼回復を目的に始まった経緯があります。

 

ねんきん定期便の確認するポイント

ねんきん定期便に記載されていることは、①保険料納付額(累計額)、②年金加入期間、③年金額です。

これまでの保険料納付額(累計額)は、加入当時の保険料の累計が記載されております。厚生年金は労使折半なので、事業主も同額の保険料を納付しています。

これまでの年金加入期間は国民年金や厚生年金など年金種類別に加入期間が記載されています。年金加入期間と保険料免除期間を合わせた受給資格期間が120月未満だと公的年金の受給資格がありませんのでご注意を。国民年金(基礎年金)は加入期間が480月に達すると年金受給額が満額になります(2025年度の満額は831,700円)。未納期間があり480月満たない場合は年金額が加入期間に応じて按分されます。また厚生年金の年金額は加入期間と加入期間中の報酬額によって金額が決まります。

 

50歳で記載する年金額が大きく変わる!

ねんきん定期便は対象者を3つに分類しています。『50歳未満の方』『50歳以上の方』『年金受給者の方』です。50歳を起点に年金額についての記載が変わります。

50歳以上の方』のねんきん定期便に記載されている「老齢年金の見込額(年額)」とは、現在の報酬額(給与・賞与)が60歳まで変わらず続いた場合に将来受け取れる年金見込額が記されています。今後の報酬が増減したり、退職および就業期間が前後しても受給額の増減が起きます。

50歳未満の方』のねんきん定期便に記載されている年金額は『これまでの加入実績に応じた年金額(年額)』です。これまでの途中経過に過ぎませんので、記載されている金額が少な過ぎてガッカリする必要はありません。それでも将来の年金受給額が気になるのであれば、公的年金シミュレーター二次元コードから簡易試算ができますのでご確認してみてください。

 

ねんきん定期便をライフプランに生かそう

人生も長くなり、今年35歳を迎える人の半数が100歳まで生きると言われています。65歳から35年間も年金生活を送ることになります。しかし、これからの時代は公的年金だけではセカンドライフの生活費を賄うことは困難ですよね。

60歳以降も働くことで収入も増えますし、年金に加入して働けば、将来もらえる公的年金も増やせます。また年金の受取開始時期を繰り下げる(65歳からの年金受給を70歳にすると受給額が42%増えます)など公的年金の受取方を工夫することも検討してもいいかもしれません。コツコツと財形や個人年金などで資産形成をする。iDeCoやNISAなどの資産運用など始めてみるなど対策を立てておくと良さそうですね。次の誕生月に届くねんきん定期便を手元にご自分のライフプランを考えるきっかけにしてみませんか。

 

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記事提供:東京海上日動あんしんコンサルティング

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